FIELD NOTES: CACTUS TO CLOUDS TO CACTUS 「砂漠、雲、再び砂漠へ」

FIELD NOTES: CACTUS TO CLOUDS TO CACTUS 「砂漠、雲、再び砂漠へ」

Tony Wodarck によるテキスト

アメリカで最も過酷な日帰りハイクのひとつと称される「Cactus to Clouds」は、その名に恥じない厳しさをすぐに実感させてくれる。さらに下りも含めたフルルート、C2C
2Cとなると、総距離28マイル以上、標高差10,000フィートのアップダウンをこなす、とてつもない1日になる。

ネイサンと僕は当初11月に挑戦する予定だったが、1週間続いた嵐で延期に。その嵐のおかげで高地には新雪が積もり、砂漠の暑さから雪道まで、あらゆるコンディションを一度に味わうことになった。

Nathan standing over Palm Springs

夜明け直前、パームスプリングスを見下ろす数百フィートの地点でAirtexキットを着用するネイサン。

Tony and some landmarks

月の出から日の出へ

登り

スタートは午前5時、パームスプリングス美術館(標高485フィート)から。スカイライン・トレイルはいきなり本気で、最初の1マイルで一気に1,000フィート登らされる。ペースを掴みながら、急でテクニカルな地形をじりじりと登っていくと、街の灯りが徐々に遠ざかっていった。

パームスプリングスの朝焼けは圧巻だった。山の稜線から顔を出す太陽が、この長い1日に向けたエネルギーを与えてくれる。

8マイル付近で雪に入り、レンジャーステーションで給水と準備をして、最後の6マイルのアタックへ。雪はパウダーからシャーベット、クラストアイスまで様々で、滑ったり踏み抜いたりしながら進んだ。

Cactus To Snowサボテンから雪へ

Refueling at the Ranger Station

レンジャーステーションで補給。

山頂

頂上では、求めていたようなクリアな視界が広がった。海、カタリナ島、チャネル諸島、サンゴルゴニオ、メキシコまで見渡せる、南カリフォルニアのスケールを実感する360度の景色だった。

写真を数枚撮り、バックパッキング用グリルでステーキを焼いている人たちと少し話し、その後下山へ。再びレンジャーステーションに着く頃には日が傾き、すでに12時間動き続けていた。トラムで下るか、自力で完走するかの選択。軽く見積もって数時間で降りられると思ったが、実際はもっと長い道のりだった。

Map of the view from San Jacinto
どの方向にも何百マイル先まで見渡せた。これ以上ないほどクリアな一日で、風もなかった。ただただ完璧だった。「サンジャシントからの眺めは、この地上で最も崇高な光景だ!」 – John Muir

下り

雪の区間は慎重に、ゆっくり進んだ。マイクロスパイクは1組しかなかったため、一歩一歩に集中が必要だった。ペースは1マイルあたり38〜45分まで落ち、精神的な負荷も積み重なっていく。

雪を抜けると、終わりの見えないダートのスイッチバックへ。ヘッドランプの明かりでは数フィート先しか見えず、同じ景色が繰り返される。下に見える街の灯りは美しいが、まったく近づいている気がしなかった。

午後10時過ぎ、トレイルを抜けて再びパームスプリングス美術館の舗装路へ。約17時間、約30マイル、累積標高差11,000フィート以上。脚は完全に焼き切れた。

Pit Stop during the descent下山中のピットストップ。

きつかった?やる価値あった?

すでにたくさん質問を受けているが、決まってこの2つだ:どれくらいきつい? そして やる価値ある?

体力的にはそこまででもない。ただしそれは、普段から走り込みや山に入っているから言えること。本当の難しさは、滑落や捻挫を避けるために常に集中し続けること。17時間の集中は効いてくる。

価値は?もちろんある。C2Cは絶対にやるべき。
ただフルのC2C2Cは…正直、そこまで必要ない(振り返るとちょっと笑える)。

着用ギア

砂漠の暑さから極寒の山頂まで、この日のための装備は完璧だった:

  • Airtex 2-in-1 Shorts

  • Airtex Shirt (Nathan)

  • プロトタイプ メリノウールTシャツ (Tony) 通常はこの手のアクティビティではAirtexを着るが、今回は開発中のメリノウールTシャツを試した。肌当たりが良く、適度に保温性もあり、ベースから山頂、下りまで完璧だった。17時間のうちジャケットが必要だったのは1時間未満。

  • Cordura Packable Windbreaker(SP26発売予定) 風対策として、スタート時や必要なときにすぐ羽織れる軽量レイヤーとして最適だった。

  • Ultralight Packable Half Zip 日没後の寒くてペースの落ちる区間で使用。約45分〜1時間着用。雪と氷の区間を抜けると再び体が温まり、メリノTのみへ。

こういうルートは軽量化と安全性のバランスが難しいが、この装備は完璧だった。

総括

Cactus to Cloudsは間違いなくバケットリスト級の1日。登り、地形の変化、山頂の景色、そのすべてが価値ある体験。フルのC2C2Cに挑むのもいいが、純粋に体験したいならトラムで下山して脚と正気を温存するのもアリだ。


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